HELLO HUMAN, GOODBYE HUMAN.
機械は徐々に人の手を離れていく。
その世界では人が中心ではない、見慣れないインタラクションが生まれる。
「機械から人に働きかける世界」、「機械の作法に則る世界」、「機械のみの世界」を試みた作品群を考える。
Works
ユノミへ | to YUNOMI
一見マグカップのように見えるこの容器は、側面の取っ手が注いだお湯の温度に応じて自発的に外れることで湯呑みへと変じます。日本茶の最適な温度は、側面を直接手で持てる程度であることを、モノの変形は静かに教えてくれます。
hand Printer
プリンターを自分の手に取り、重なった色紙の上で自由に動かすと色の境界を超えるごとに異なる出力をします。機械が行う制御の一部を人が担うことで生まれる新しい筆記・印刷の立ち位置を考えます。
itshelf
本来動くことのない棚が、人間にとって使いやすい形状や使いにくい形状にランダムに変形し、人間と物との間に存在する使う・使われるという当たり前の関係を問い直します.
active captions
これまでキャプションはヒトに読まれることをただ待っていました。 しかしキャプションが自ら様々な動きをすることで、思わずそちらに注意が向き、ヒトが自然と読みたくなる新しいキャプションのあり方を考えます。
Brightness bar
機械の世界における【明るさ】の表現を人に適用したとき、それが意味するものは【画面の明るさ】ではなくなります。機械の作法に則る【人の明るさ】とはどのようなものなのでしょうか。
線の軌跡 ↦ 円の軌跡
暗室の壁面に配置された光る点を見つめ、自身が回転すると、その軌跡は線となって立ち現れます。しかし鏡を装着し再び回転することによって見える景色の座標系は90度傾きます。結果、軌跡は円へと変化します。
Now Loading
コンピュータ上のアイコンは、直感的にするために現実世界の何かに似せていました。ですが最近ではアイコンは情報世界独自のものへと変わりつつ有ります。この情報世界独自のアイコンを現実世界に回帰させるとどうなるでしょうか。
Photo Jammer
この空間はカメラで正しく写せません。これまで撮られることは受動的で、被写体は撮られることを認知できませんでした。 被写体自身が撮られないという選択肢をもつことで、撮る/撮られるという関係に新しいインタラクションを生み出します。
In/Visible Letters
この作品に埋め込まれた文字はヒトの目では読み取ることができず、特定の設定をおこなったカメラを通して初めて読み取ることができます。機械が機械に働きかけるとき、ヒトはそのインタラクションの存在を知ることができるのでしょうか。
MediCable
膨大な数の機械に囲まれた未来の生活。忘れられた機械のバッテリーは底を尽いてしまいます。MediCableは機器の残量を察知し給電するケーブルです。機械同士の助け合いにより機械は生き永らえるのです。
Location
会期 11月2日(水) - 11月7日(月)
時間 11:00-21:00(最終日 20:00まで)会場 明治神宮外苑 絵画館前
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町2-3
インタラクティブ展 ブース番号:IC-23
© 2016